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個人的な日記の一部を再録しています(と言っても誰も読みたくないだろうに)

2012年

日本でも、紙の書籍に代わる電子図書が普及し始めている。
最近では、「原住民」という語が差別的だとして使われなくなってきたようだが、おかしなことである。
アリストテレスは、しばしば哲学的ドグマの主導者として批判的に語られる。
日本食の特徴は、主食である白米にほとんど味付けをせず、少量の副食を“おかず”として食べることにある。
昼間は眠り夜になって出歩く猫は少なくないが、これは、猫がもともと夜行性だからである。
最近のニュースで思わずほほえんだのが、ペットショップの夜間営業を廃止すべきかどうかというトピック。
由紀さおりが昨年秋に発表したアルバム「1969」が、世界的にヒットしているという。
18〜19世紀の音楽家に夭逝した人が多いことは、実に痛ましい。
IBMが制作したマシン・ワトソンが、クイズ番組『ジョパディ!』に出場し、人間のチャンピオンを
iPADの発売以降、タブレット端末の売れ行きが好調のようだ。
日本のストーリー漫画は、数十年に及ぶ歴史の中で数多くの魅力的なキャラクタを生み出してきた。
東日本大震災の際には、自衛隊が災害救助の任務を見事に果たし、被災者からも感謝の言葉が聞かれた。
部屋を片づける際には、「まず小さなものから」というのが鉄則だ。
これからの日本を考える上で、特に重要なのが農林水産業の活性化である。
文学の分野では、19世紀から20世紀初頭に掛けて、リアリズムが流行した。
科学における最も重要な内容は、論文に記される。
LHCのOPERAグループが報告した「ニュートリノが超光速で運動する」という実験結果は
日経サイエンスの最新号に、人がパニックに陥るメカニズムが解説されていた。
『探偵ナイトスクープ』という番組は、ときどきハッとするほど優れた企画を見せてくれる。
若い頃にあればどんなに良かったろうと思えるものが、IT機器以外で3つある。
日経サイエンスの海外ウォッチに、「たいていの男性は人差し指が薬指よりも短いが
諸外国と比べて、日本の映画音楽は、かなりの高水準にあると思われる。
企業を発展させるには、その前段階として、人材を育成することが肝要である。
近年、フェルメールの作品が日本で次々と公開されているが、これらの美術展に足を運んでいつも不思議だったのは
ヨーロッパ人から見ると、日本人の子供好きは、少々度を超していると感じられるようだ。
PCゲームでマウスを連打しすぎて、五十肩になった(やれやれ)。
日本では、店に生け簀を設置し取れたての魚を供する鮮魚店もあるが、実は
サッカーの実況中継で、ラフプレーに倒れ苦痛を表に現す選手がいると、アナウンサーが
最近、急速に広まった用語法の一つに、一般的な形容詞の語幹を感嘆詞として発話するというものがある。
高齢者の気に障る若者表現としてしばしば挙げられるが、「鳥肌が立つほど感動した」である。
カタルーニャやスコットランドなど、EUに加盟する国の地域で独立の気運が高まっている。
ネットワークの力が増すにつれて、これまでサイレントマジョリティにすぎなかった人々の発言が
イラク戦争終結後、なぜあれほどイラク国内が混乱したのか。さまざまな議論があるが
『ロシア宇宙開発史』(冨田信之著、東大出版会)を読んで、ソ連のロケット技術に関して


2011年

我が国の正式国名は「ニホン」か「ニッポン」かという問題がある
古来、ヨーロッパ人は英雄を好み、日本人は二枚目を好む
自己の不在を主張する仏教の教義は、現代科学と対立しない希有な宗教的教えである
八百長問題で相撲界が揺れている
内舘牧子が夕刊のエッセイでいらだたしげに書いていた
経済ばかりに目が向き、GDPで中国に抜かれたことで落胆している人たちに強く言いたい
デジタルコピーの機能が向上した昨今、著作権強化の動きが活発だ
東日本大震災の報道で奇妙に感じたのは、被害者数に関して、当初は明らかに過少な数字が発表され
世の中には何千人かに一人の割合で絶対音感を持つ人がいる
近年のコンテンツ産業では、メディアミックスという言葉が頻繁に登場する
5年ほど前から頻りに偏頭痛の発作に襲われるようになった
小学生の頃、ペール・ギュントの音楽は最高だと思っていた
人間の意識の流れをシミュレートするアルゴリズムを開発することは可能か
東日本大震災の影響で品薄になっていた鶏卵が、ようやく(2割ほど値上がりしたものの)
科学研究は社会情勢に影響を受けるか?
しばしばアメリカ人は合理的な発想をすると言われるが、実際には疑わしい
日本の民族音楽では、旋律を歌わせることが少ない
バルテュスの回想録(『バルテュス 自身を語る』(河出書房新社))を読んでいると
19世紀後半に絵画に対する嗜好が大きく変化し、静謐な作品が愛されるようになった
現代日本が生み出した独特のポップアートにフィギュアがある
カラスが奇妙な鳴き声をあげている
アニメの作画技術はとみに向上し、見た目の美しさでは20年前と比較にならない
幼児に対する本の読み聞かせが、家庭教育において大きな意味を持つことは間違いないが
風邪の予防策として、日本では、うがい・手洗い・マスクの3点セットが有効だとされる
東日本大震災の犠牲者の捜索は、海上を中心に未だに続けられている
アメリカ大陸の原住民(先住民という言い方もあるが、明確な後住民のいない地域も多いので
現在の家電製品は、ほとんど修理できない
「いっかげつ」という語に対して、「1箇月」「1ヶ月」「1カ月」などの書き方が混在している
古来、悲劇はまじめに描くのが当然とされてきた


2010年

カルタゴに心惹かれる。ローマ中心の史観に基づいて眺めると
矢口史靖脚本・監督の映画『ハッピーフライト』は、大型旅客機フライトの実態に迫った秀作である。
子供の味の好みは親の影響下にある−−よく言われることだが、私の場合、通常とは逆の意味で
日本のマンガは、芸術ジャンルとして確固たる地位を獲得している。
ウィリアムズ症候群と呼ばれる疾患がある。
犬は人間の友−−などと言っているのはヨーロッパ人だけである。
精神的面における正常と異常の境界は、社会が決定する。
芸術の分野によって、表現の得手・不得手が見られる。
『アバター』の大ヒットを受けて、アメリカで3D映画の制作が加速している。
伝統的な和菓子の中には、ひどく甘ったるく味を楽しめないものが少なくない。
効果的に仕事をこなすためには、集中が必要だと言われる。しかし、これは本当だろうか。
自然科学と人文・社会科学では、方法論の上で大きな違いがある。
アニメを子供向けのものだと思っている人がいまだに少なくないが、その背景には
アップル社の新製品iPADが人気のようだが、食指が動かない。
現代社会がシステムとして維持されるには、技術者のたゆまざる努力が必要である。
近所のDVDレンタルショップで100円レンタルが始まった。
インターネット上では、一般ユーザによる格付けが盛んである。
戦争における個々の戦闘では、司令官の力量が勝敗を大きく左右する。
ナマコに関する本(『ナマコの眼』)を読んでいて笑ってしまったのが
季節はずれの蚊が飛んでいるのを見て、ふと考えた。
近松門左衛門は劇作の要諦として虚実皮膜を唱えたが、近代文学の作家たちは
フェルメールが室内画を描く際にピンホール・カメラを利用したことは、よく知られている。
「わびさび」とは「侘びしい/寂しい」とかなり異なっている。


2009年

不眠症に苦しんでいる人は少なくない
怪しげな啓発セミナーの中には、こんなことを謳うものがある
スターウォーズ・サーガは、全6部作でありながらエピソード4〜6が先に制作され
“盗作”と批判される文学作品は少なくないが、裁判などで法的に断罪されたケースは
近年、記銘障害(前向性健忘)を扱った映画やアニメなどの作品を
科学は日進月歩である。それはよく知っているのだが
芸術作品の中には、歴史的には重要だが芸術的価値はさほどでないものが少なくない
現在の不況を市場原理の破綻と見る向きもあるが、適切ではない
植物状態に陥っていた患者に外部から刺激を与えて症状を改善させるという治療法が
グーグルは、いま最も勢いが感じられるIT企業である
『裁きは終りぬ』は、映画としては最上級の作品ではないものの
芸術作品は、芸術家個人のものではない
鉋についていちばん詳しいのは、大工である
最近、「アスペルガー症候群」なることばをよく耳にする
自由主義経済において、何年かに一度の不況は必要な要素だ
新聞にドームハウスの広告が掲載されていた
人間とは一つの現象である。そう考えるのが、科学的知見と照らし合わせて最もしっくりする
無精ヒゲが一種のファッションとして定着してから、もう何年になるだろう
SFで“静かなる終末”が好んで描かれるようになったのは、いつ頃からだろう
ペドロ・コスタの『ヴァンダの部屋』は、果たしてドキュメンタリーと呼んで
日経新聞に「その行列、並びますか?」という特集が掲載されていた
これまで見たTVドラマのベスト5を選んでみた
クラシック音楽の演奏は、これからどこへ向かうのだろうか?
わけあって麻雀に興味が湧いてきた
ハンス・ロットは、100年の忘却から甦った作曲家である
芸術における模倣の問題を取り上げたい
涼宮ハルヒ『エンドレスエイト』の罠から抜けられない
長い間読みさしのままにしていたオクタヴィオ・パスの『弓と竪琴』を改めて手に取ってみたが
日本人は、一般に子供好きである
芸術作品の評価が人によって異なるのは当然である
近年の3Dアニメはきわめて高度なものになっているが、それでも


2008年

人間は、日常的に体験するすることを当たり前と感じがちである
バブル崩壊が日本経済低迷の引き金になったという見方は
さまざまなランキングで日本の評価ががた落ちしている
意識は常に身体制御の指令を含んでいる−−これが、私の仮説における重要な主張の1つだ
コンピュータ・ウィルスを作成・送信していた大学院生が逮捕された
デジタル機器を使えば正確な録音・録画ができると期待してしまうが
1999年、綿アメの割り箸を持っていた4歳の男児が転倒した際に
フィギュア・スケートの世界選手権で浅田真央が初優勝した
東大生の両親の収入は、同世代の平均よりもかなり高いという
デパートやスーパーの売り上げは減少が続いており、消費不況は
『カンブリア宮殿』(テレビ東京)で日清食品の社長が
塩と砂糖では砂糖の方がずっと値段が高い。なぜか?
インターネットでの情報提供が拡大するのに伴って、ITリタラシーに乏しい高齢者らが
今や東京は、世界一のグルメタウンになった
光市母子殺人事件の被告に対して高裁で死刑が言い渡された
「最近の若者はマナーが悪い」という文句をしばしば耳にするが
都市の景観で何を重視すべきなのだろう
人間の思考は抽象をベースにしている
秋葉原で通り魔が17人を殺傷するという凄惨な事件が起きた
古代ローマ帝国では、カエサルとアウグストゥスの後
腎臓はなぜ2つあるのか? 次のような説明が可能だろう
畳は、きわめて合理的な建築部材である
本屋に入ると便意を催すという人は、存外多いらしい
ファンタジーには2種類ある
20年以上前にエアチェックしたカセットテープの整理を始めてみたが
本年度のノーベル物理学賞を南部・小林・益川という日本人
新聞の投稿欄に載った話。ある女性が仏事に際して「御霊前」と表書きして出したところ
不況下の経済対策として公共事業の重要性を主張する論者が少なくないが
元厚生相事務次官の自宅が襲撃され、マスコミに「年金テロ」と呼ばれた事件は
フェルメールの作品を鑑賞する際には、絵までの距離の取り方が重要だ
ハンマースホイの作品を見ていると、画家にとって重要なのは


2007年

昨年末、イラクのフセイン元大統領が絞首刑に処せられた
眠っている人間が寝息を立てるメカニズムを実感することができた
両生類に壊滅的な打撃を与えかねない病原体ツボカビに感染した輸入カエルが
地球温暖化がきわめて深刻な環境問題であることは疑いの余地がない
アルツハイマー病の症状は記憶障害から始まると言われる
日韓関係というと対立の歴史を思い描きがちであるが
飛行機がなぜ飛べるか現代科学でも解明できていないとの見方がある
ピンク映画は、若手監督にとって修行の場となっている
公立図書館のサービスが格段に向上してから久しい
NHKで放送中の『72時間』シリーズが興味深い
「おふくろさん」の歌詞を巡る歌手・森進一と作詞家・川内康範の諍いは
先日、実家を尋ねた折に一人前5000円という高額の宅配弁当を供されたが
日本にはテレビ局が多すぎるとの見方もあるが
東京の地下鉄路線は複雑怪奇である
近代日本の建国に際して、欧米知識人の果たした役割は大きい
量子力学の歴史を調べるために原論文を読むと、通説とは異なる点が
イーストウッド監督作品「硫黄島からの手紙」を観た
電線泥棒が墜死したという寂しい話が報じられた
心理学が示すところによると、道徳的判断には、快・不快の意識に
コンピュータ・ネットワークが新しいリアルを生み出すという考えは
海に囲まれた国は直ちに海洋国だと思われがちだが、必ずしもそうではない
食品偽装のニュースは昔からあったが、ミートホープ社の事件には
マクスウェルがエーテルをどのように考えていたかは、科学史の重要な論点である
歴史物語や大時代的な小説には、しばしば絶世の美女が登場する
最近、昭和30年代がブームになっている
20世紀の終わり頃、アメリカで「今世紀の最も偉大なスポーツマンは誰か?」に
「武士の家計簿」(磯田道史著、新潮新書)という本には
国際的な途上国支援の運動としてフェアトレードなるものがある
ゴミの出し方は難しい。どう捨てれば良いかを合理的に判断するための基準がなく
名人と対等以上の勝負ができるチェスや将棋のプログラムを開発することは
バルガス・リョサはノーベル文学賞の候補にもあげられるペルーの文豪だが
人間の眼が横長で黒目がくっきりしているのは、進化の結果だという
NHKでポアンカレ予想についての番組(『100年の難問はなぜ解けたのか』)を
ようやく翻訳が出版されつつあるレヴィ=ストロースの大著「神話論理」は
防衛省前事務次官が軍事専門の商社から高額の接待を受け
フランスのタイヤメーカであるミシュランがレストランのランキングを
高緯度地方の住民は、太陽信仰をごく自然なものとして受け容れている
同時多発テロの後でアメリカがアフガンを攻撃したとき、批判的な論調は
東北地方を走る特急「かもしか」のヘッドマークに描かれたイラストが
カエルにはなぜ尻尾がないのか。これは、考えれば考えるほど


2006年

電子マネーが急速に普及し、情報技術を利用した決済が一般的に
ロボット格闘技がブームになっているという
自動車のエネルギー効率を低くしている最大の要因は
“近い”という概念には曖昧さが伴う
「一般人」という語は、やや侮蔑的な響きがあるせいか
解離性同一性障害−−いわゆる多重人格−−は、通俗的な関心を
日常的な言い回しには、厳密に考えると意味がおかしい
プリンタ用インクの再充填を行っていた企業を特許権侵害で
デンマークの新聞がマホメットの風刺画を掲載したことに対して
トリノで冬季オリンピックが開催されるが、マスコミでは、やたら強気の
映画『CASSHERN』の出来の悪さを見て
国会が堀江メール問題で揺れている
『蟲師』は、日本アニメの水準の高さを証明する傑作である
プロの料理人の中には、電子レンジに対して嫌悪感を抱く者が
子供向けアニメを見ていて思わず微苦笑せざるを得ないのは
風間志織が描く世界では、、深刻な事件は何も起こらない
日本と韓国がともに領有権を主張している竹島を巡って、きな臭い事態が
耐震偽装事件は、関係者の逮捕という重大な局面に向かっているが
「教えて!goo」の科学のコーナーに、「科学で証明できないことは
アメリカとの間で進められてきたミサイル防衛網計画が本格化してきた
100メートル競走で新記録誕生−−かと思いきや、ミスで取り消しになった
現代世界の中心舞台が、中国やアラブではなくヨーロッパなのはなぜか
日銀総裁が村上ファンドを購入していたことが判明し、非難を浴びている
ロベール・ブレッソンは、私にとって、実に“気になる”監督である
サッカーW杯は、日本の1次リーグ突破が絶望的となって
北朝鮮のミサイルは、日本にとって脅威か?
「これは、あり得ない映像だ」−−ボンタルチュクの『戦争と平和』を見ながら
歌舞伎座の建て替え計画が明らかになり、ファンの間で戸惑いが拡がっている
最近のワイドショーの低劣化は目に余る
イラクに派遣されていた陸上自衛隊全員の帰国が完了した
都市部の水道水は“まずい”のが当たり前と思われていたが
テロリストたちは、命を懸けてテロを行う
ブドウを優雅に食べるのは難しい
封じ込められていた過去が、突然、謎として姿を現すことがある
マルクスは、階級構造を打破するには革命しかないと喝破した
シネマヴェーラ渋谷という新しい映画館に何回か通ったが
マーラーの第9交響曲は、栄光ある近代音楽の歴史に幕を下ろすものである
愛国心を持てと説く論者の中には、単なる自己満足を求めるだけの偽者が少なくない
私が首相になったら何をするか
ソクーロフの『ファザー、サン』は、奇怪な作品である
学校でのいじめが社会問題になっている
「TVドラマみたいな」という映画評は、だいたいがケナシである
若者たちが使う「なにげに」という表現が興味深い
夕張市が500億円以上の負債を抱えて、事実上破産した
超高層のタワーマンションが次々と建設されている
日経新聞に大森美香が「“ひとり”が許せる基準とは」という単文を書いている


2005年

自動車業界が面白い。アメリカでは、絶好調のトヨタが
全国の高齢者施設で、ノロウィルスの感染が次々と発見されている
新聞に笑うに笑えない記事が載っていた
六本木ヒルズにおける回転扉死亡事故は、危機管理における能動的リスク評価の
ベーテが1939年に発表した pp-chain および CNO cycle に関する論文を
高村薫の『晴子情歌』は、深い感動を呼び起こす傑作である
「第8回文化庁メディア芸術祭」を見て、文化庁もようやくイベントの開き方が
ソニーに初の外国人CEOが誕生した
映画や文学において、写実性は必須の要素ではない
マンガの『ヒカルの碁』にはまっている
ささやかなベランダ・ガーデニングの楽しみが、カラスの攻撃にあって
日経新聞に、商標に関する面白い記事が掲載されていた
鹿児島で洞窟探検に入った中学生4人が死亡する事故が起きた
映画史上最高のコメディアンは誰かと問われれば、私は躊躇なく
コメディアンのポール牧が自殺した
文章を書いているとき、どうにも筆が進まなくなることがある
図書館から借りた山尾悠子の作品集に、しおり代わりと思われるコンビニの
学生のレポートを読んでいると、時折、おやと思わせる記述に出くわす
東京では、カラスは嫌われ者となっており、知事が音頭を取って
アメリカの調査会社が発表した「生活費の高い都市ランキング」で
某ワイドショーで、「ニューヨーカーの間では、ローフードがはやっている」と
TVでは、両親を殺害した15歳少年の“異常さ”が繰り返し報じられている
安直な教養主義が広まりつつある
家庭で子供が傷つくのは、単に「親が子供を見ていない」からではない
先日、東京で震度5の地震があった
綾辻行人の『暗黒館の殺人』は、館シリーズの到達点を示す怪作である
勤め始めて数年で離職する若者が少なくない
高齢者向けの低速車の開発を期待する
地震被災地などで生き埋めになった人の探索や被害状況の調査に利用するロボットの
先日、物忘れを防ぐというテーマのTV番組で
日本語の起源に関しては、まだ不明な点が多い
耐震強度偽装事件は、底知れぬ拡がりを見せている


2004年

2本足で立てるということ──それは、奇跡のようにすばらしい
世界的に大ブームとなったハリーポッター・シリーズの
現在のように著作物を提供する手段が多様化してくると
夢の乗り物といわれたセグウェイが、日本上陸を果たせないでいる
先週終了したTVアニメ『ガンスリンガーガール』は
日経新聞に連載中の高村薫作『新リア王』は読み応えのある傑作だが
28年間続いていた『セサミストリート』の放送が終了するという
差別意識とは、ほんのわずかの優越感と、その下に隠された大いなる怖れの
年金問題についての議論が喧しい
NHKが制作した『ホシに願いを』は、愛すべきミュージカルである
文科省の指導方針が揺らいでいる
開かずの踏切に対する恨み節を口にする人がいるが、踏切があるだけまだマシであ
NHKで46億年の地球誌を描く大型企画の放映が始まったが
イラクで拉致され、先日、漸く解放された邦人3人に対するマスコミの扱いには
アメリカ経済は、ITバブル崩壊や同時多発テロを経てなお高い成長率を維持しており
小泉首相が再び北朝鮮を訪れ金主席と会談
長崎で起きた小学生殺人は、人に何かを語らせずにはいない事件である
長崎の小学生殺人事件は、現代日本で子供たちが置かれている状況を示唆する
糞・屍・姦・癌……法制審議会が人名漢字に追加したリストを巡って
パリーグで近鉄とオリックスの合併交渉が進んでいるという
英語で“Blue Rose”と言えば「不可能」を意味する慣用句だったが
「本質は存在に先行するか」という哲学的な問いがあるが
開催が近づいているオリンピックを含めて、大きなスポーツ大会に付き物なのが
「絵が下手な人に限って宇宙人に拉致される」というジョークがある
今後の日本において、農業はきわめて重要な産業になる
アテネオリンピックがまもなく開幕するが、相変わらずあさましいの
新しい道具の登場に伴って新語が造られるケースは数多い
大地震などの被災地で生存者を探索するロボットの開発が急がれている
国語研が外来語を日本語に置き換える「言い換え語」の案を発表した
コンビニで薬の販売が始まっている
連載マンガや連続TVアニメは、読者や視聴者からの反響によって
社員のやる気を引き出そうとして導入された能力給制度を撤廃する会社が
自動車業界の動向から目が離せない

2003年

丸山健二の小説は、軟弱な者を拒絶する
若者の乱れた言葉遣いの中でも、特に忌まわしく感じられるのが
横綱・貴の花が引退を表明した
韓国で起きた地下鉄火災は、いろいろな点で考えさせられる事件である
「東京に上り坂と下り坂のどちらが多いか」というなぞなぞがある
新文芸坐で観た『火星のカノン』という秀作では、女優の輝きが
東京駅の駅舎は、名建築でありながら、不幸な歴史を辿っている
「定期的に頭痛に悩まされる人は“頭痛日記”を付けると良い」という記事を
ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、人間の生き方について深く考えさせる
イラク戦争の取材を行っていた毎日新聞のカメラマンが
科学とは方法論である
デフレ対策としてインフレターゲットを主張する論者が
九州北部の水田遺構から出土した土器の年代を
多重人格と呼ばれる精神医学的症状について考察す
笑ってはいけないのに笑ってしまう事件がアメリカで起きた
イスラエルとパレスチナの間で、凄惨な血の報復が繰り広げられている
芸術とは、我らが隣人の営為である
「日経サイエンス」に“共感覚”についての面白い論文が載っていた
北朝鮮が現時点で核兵器を保有しているかどうかは
自分の目にしている世界が夢と同様の虚構ではないかと
戒名の値段が高いのは当然だという話をしたい
通り魔的な傷害事件の被害者は、単に肉体的に損害を被るだけでなく
日本は平和な民族に囲まれた国である
イラク戦争でアメリカ軍が劣化ウラン弾を使用したことに対して
白血病に罹った夫の精子を凍結保存しておき
コンビニやディスカウントストアで医薬品を販売できるようにするべきか
日本の宇宙開発が危機に瀕している


2002年

道元の思想は厳しい
現在、自動車の運転免許は、18歳以上に制限されている
大学生の常識のなさが批判されるようになって久しい
生物は、生存競争を通じて環境に適応したものだけが生き残ると
ITの発展に伴い、学術論文の発表の仕方にも大きな変化が
量子力学の哲学を考察する際に躓きの石となるのが
「博士」と書いて「ハカセ」と読む場合と「ハクシ」と読む場合がある
ラジオ番組で伊東四朗が正月のカルタ競技に苦言を呈していた
人気ゲームをフルCGで映画化した『ファイナル・ファンタジー』を
東南アジアからの安価な製品に押されて、靴業界が不振をかこっている
各地の温泉旅館が不振に喘いでいる
冗談グッズのアイデア──腰に装着したベルトの背中側に
風水は単なる迷信ではない
狂牛病問題に適切な対応をしなかったことに関して
オウム事件後にしばらく鳴りをひそめていたテレビのオカルト番組が
睡眠中に見る夢は、覚醒中の外界認知とは異なって個人差が大きい
昨年の同時多発テロについて、ブッシュ大統領が事前に
ワールドカップに出場する日本代表が決定した
サッカーW杯開催が迫っている
「10分1000円」を掲げたニュータイプの理容店・QBハウスが
【笈田忍のリーベシオン報告】
若者の言葉遣いが乱れているという声は、いつの世にも聞かれる
中国から輸入された冷凍野菜に、基準値を遥かに超える残留農薬が
科学とは、客観的な研究方法のはずである
覚醒状態から睡眠へと移行する間際に
学習指導要領で各教科の内容が削減され
パソコンOSのデファクト・スタンダードとなっているWindowsは
宮崎駿の大ヒットアニメ『千と千尋の神隠し』がDVD化され
【笈田忍のリーベシオン報告】
もしタイムマシンが手に入ったら、どの時代に行ってみよう
千代田区で全国初の歩きタバコ禁止令が施行された
ノーベル賞のパロディ『イグノーベル賞(くだらないで賞)』の大賞に
1998年に和歌山市で起きた砒素入りカレー事件には、深い謎がある


2001年

新世紀の幕開けを機に、今後100年間に何が起きるかを
現代日本は、物質的欲望が充足され、人々の関心が
押井守の『アヴァロン』は、観る者の予想を裏切りながら
国立博物館で開催されている『土器の造形』展は
日本経済は、危機的様相を呈している
数年前から100円ショップが人気を集めている
薬害AIDS事件で業務上過失致死に問われていた安部被告に
若者に人気のアイドル歌手・鈴木あみが、引退の危機に
小中学校の学習内容を約3割も削減するという新しい指導要領は
これまで生物学の花形といえば、遺伝子やタンパク質を扱う分野
医療事故が後を絶たない
人型ロボットの開発において、日本は他国を寄せ付けない水準に
小泉新総理による組閣が行われ、従来の自民党政権とは異色の
日本経済の衰退が著しい
国内初の代理出産が行われたという
21世紀半ばまでに予想される中国の超大国化を考えるとき
東京地裁で、標語の著作権に関する新しい判例が示された
絵画が美術作品としてでなく投機の対象とされたとき
大阪で包丁を持った男が小学校に乱入し、生徒8人を刺殺
富山大学に続いて山形大や金沢大でも入試の合否ミスが見つかり
財務省は、塩の輸入が自由化されるのに合わせて
連合国による戦後処理に際しては、捕虜を虐待したとの理由で
久しぶりに、古今亭志ん朝の「柳田格之進」をビデオで見直して
近頃は安いファーストフード店が増えて、ワンコイン(500円)で
諺の誤用は年輩者のひんしゅくを買うばかりだが
妙に気になるテレビ・コマーシャルがある
TVで放映された『スターシップ・トゥルーパーズ』を再見したが
同時多発テロによって2棟の世界貿易センタービルが崩壊したことは

2000年

西暦2000年が、第2ミレニアム最後の年か、第3ミレニアム最初の年か
科学とは宗教に啓示を与えるものである
現実に基づいてストーリが構成されている小説や映画などの作品には
日本のTVアニメは、世界各国に輸出され多くの愛好家を
京都の小学生殺人事件は、被疑者の自殺という衝撃的な形で
石油化学コンビナートは、石油を原材料とする製品の工場を
元小結の板井が外国特派員相手に八百長告発をしたことで
橋本聖子議員の妊娠に伴い、国会議員にも産休を認めるべきだ
東京には、素敵な町名が少なくない
オルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』は
小渕首相が脳梗塞で倒れ、緊急入院した
ソニーのプレステ2に対抗する戦略的商品としてマイクロソフトが
思考実験が科学的論考に占める地位は、必ずしも確定した
小渕前首相が脳梗塞で緊急入院してから1ヶ月以上経つが
人生の喜びは、どんな瞬間に訪れるのだろうか
大学生の学力低下が叫ばれて久しい
パソコン市では、アパート販売をマイクロソフト不動産が
沖縄でサミットが開催されるが、これを機に、世界中に
若者のモノ離れが進んでいる
「21世紀・夢の技術展」(東京ビッグサイト)でホンダの
日本の正式国名は、“ニホン”か“ニッポン”か
商店街や駅でスピーカから音楽を垂れ流しにしていることが
シドニーオリンピックの開催が間近に迫ってきたが
科学と宗教は調和させられねばならない
NHKで5回にわたって放映されたドラマ『喪服のランデブー』は
いまや百貨店は構造不況業種となり、各店とも生き残りに
近年、ストーカ被害の報告が増加している
長谷川利行という画家に思いをいたすとき、芸術の悪魔性に
日本赤軍最高幹部の重信房子が大阪で逮捕された
モラルとは高度な知的作業の上に形成されるものである

1999年

インターネットは、新たな都市伝説の苗床となりつつある
哲学を愚者の学問にしてはならない
名画座最後の砦を謳っていた大井武蔵野館が今月いっぱいで
いま、世界中の天文学者の間で、冥王星は惑星か否かという
ここ数日の新聞・TVは、日本初という脳死移植の話題一色である
天皇制は現代日本に定着していると言われるが
子供同士による差別の問題が深刻化している
近年、夫婦が別々の住居を持つ別居婚が増えているという
文化財としての建築物をいかに保存すべきか
既に旧聞に属するが、北朝鮮から日本領海内に進入した工作船に
Science誌に "The March of Paradigms" という面白い記事が
TVチャンピオンの「大食い選手権」が面白い
国会には、毎夏に時計の針を1時間早めるサマータイム制を
和歌山砒素入りカレー事件で大きな論点となっているのが
子供の虚言癖にどのように対処すべきかは、一概に結論が
昨日の深夜、NHK教育で放映された『モリー先生最後の対話』は
不況の深刻化とともに、ホームレスの数も増えている
小野不由美『屍鬼』は、不気味な傑作である
ソニーが発売した犬型ロボットAIBOは
最近大笑いした話。地球外の知的生命に人類の存在をアピールしようと
動物の利他的な行動が進化の過程でいかにして獲得されたかは
日本の市民文化は、ここ30年間で今が一番輝いているのではないか
スタンリー・キューブリック監督の遺作となった
先日の全日空ハイジャック犯の氏名は、第1報では
神奈川県玄倉川で起きたキャンプ客18人の遭難事故は
毎年琵琶湖で開催される鳥人間コンテストは
乖離性人格障害──いわゆる多重人格は、精神障害の症状として
永沢光雄の『AV女優』(ビレッジセンター)は、ソーゼツな
日経新聞のコラムに、興味深いエピソードが紹介されていた
古来、日本をはじめとする多くの国で、左利きは
資本主義がさまざまな環境破壊を生み出した理由は単純である
1999年を代表する言葉として、「リベンジ」(松坂投手)
【笈田忍のリーベシオン報告】
横山ノック大阪府知事のセクハラ裁判で、府知事に賠償金1100万円を

1998年

オウム真理教の事件以来、日本社会における“画一性”の強さを
奈良県の黒塚古墳で32枚もの三角縁神獣鏡が発見され
数年前まで、その奇跡的成長が驚きの的だったアジア経済が
夫婦が離婚したとき財産分与はどのようにあるべきか
【笈田忍のリーベシオン報告】
マイクロソフトを巡る法的争いが再燃しそうである
日本映画の妻たちが、静かに発狂している
NHKに知的ゲームの戦術を紹介する番組が増えている
小学校の学級崩壊が社会問題化している
電話が大きく変わりつつある
テレビ東京は、いまやTV界の別冊少女コミックになりつつある
早くからある分野で華々しい活躍をしてきたヒーローが
人気ロックグループ・X−JAPANのギタリストHIDEが
インドネシアでは経済不安に伴って治安が悪化していると伝えられ
12人を殺害し数千人を傷害した地下鉄サリン事件の実行犯
間もなくサッカー・ワールドカップが始まる
学術調査に基づいて答申を行う諮問委員会の人事について
水泳の場合、中学生程度の女子選手が驚異的な記録を出して
ベストセラーワープロ『一太郎』を主力製品として
三浦和義による一美さん殺害事件に対して、東京高裁は
政府答弁の際に、官僚の書いた作文を棒読みにする大臣が
戦国時代に日本を訪れた外国人宣教師は、日本における合戦が
アメリカ版ゴジラの評判が、すこぶる悪い
“Forty Thieves”というパソコン用のカードゲームを
【笈田忍のリーベシオン報告】
クリントン米大統領は、ケニアなどでの大使館襲撃テロに対する
現代科学は、世界についてほとんど無知なままにとどまっている
インターネットで文書を表示するための基本的なフォーマットと
映画界の最後の「神様」とも言うべき黒澤明監督が亡くなった
現在、公立美術館が第3次設立ブームだという
巨人の吉村が今季限りで引退する
意外と知られていないことだが、本籍地は日本国内なら
パソコンOSを独占しているマイクロソフトが
90年代はじめ頃から、TV受像器としてアスペクト比が
映画『SHOAH』について、何かを語らなければならない
UNIX系のOSの一種であるLINUXがマイクロソフトを
東京都現代美術館で開催されている『マンガの時代』展は

1997年

現代哲学の観点に立てば、量と質は対立概念でないのみならず
街行く人々を観察することは、それ自体、なかなか楽しい行為だ
最近のテレビCMには、ペンギンがやたらに目立つ
現代日本社会に適合している人にとって当然と思われている“社会常識”
人間、特に若い女性は、恐怖にとらわれたときに、しばしば悲鳴を
最近、“たまごっち”なる玩具が流行している
昨今のTVのワイドショーがつまらない大きな理由は
出産時の出血等が原因となって妊婦が休止するケースは
日本の証券市場の不健全さが、海外から問題視されている
笠井潔は、現在、最も先鋭な作品世界を構築している作家である
文化放送『吉田照美のやる気マンマン』で
宮崎駿は、現代日本を代表するアニメ作家だが、単にファンの間で
かつて日本中を震撼させた連続幼女殺害事件の犯人・宮崎勤に対して
巨人が最下位に低迷している
大学の改革が叫ばれているが、なかなか効果が上がらない
日経新聞が、最近の「若者流グルメ」に見られる奇妙な傾向を
地方の活性化が叫ばれて久しいが、最近のニュースを見ると
水道水の安全神話が揺らいでいる
ヌード写真は、芸術として確固たる地位を獲得している
日経新聞のコラムに、面白い出来事が報告されていた
1960年代、日本の歌謡界は空前絶後の高みに達していた
バブル期に多くの地方自治体で建設された超豪華多目的ホールが
文化放送の午前中の番組でメインキャラクターとして登場する
郵政省が、来年2月からの郵便番号7桁化を画策している
テレビ東京で放映中のアニメ『少女革命ウテナ』が面白い
19世紀末に、ドイツの生物学者ヘッケルは
ベトナム戦争当時の国防長官だったマクナマラが回顧録を著している
村上春樹の『アンダーグラウンド』は、TVや新聞では伺い知れない
地球温暖化を巡って京都で国際会議が開かれているが

1996年

高速増殖炉「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故は
茶道とは、ありふれた“茶飯事”に全宇宙を見いだそうとする
日本にミュージカルはないと主張する評論家もいるが
最も優れた芸術作品は、すべからく模倣を礎としている
今では往年の面影を失っているが、かつて日本映画は
コミケの人気は相変わらず物凄いらしい
佐藤史生の『ワン・ゼロ』を読み返して驚いた
オウム真理教絡みの問題で紛糾していたTBSが
先日NHKで放映されたジュニアドラマシリーズ『クラインの壺』は
TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が終了して
釣り人のマナーとして、いまだ成長しきっていない幼魚が
民法を改正して夫婦別姓を認めるべきだという声が
夏になると上着が手放せない──冗談ではなく
アトランタ・オリンピックについて一言
NASAが火星の岩石から生命活動の痕跡を
雨宮慶太が面白い
大脳新皮質とは、予測を行う器官である
沖縄の痛みを人々に伝えたい
私は宮本武蔵が嫌いだ
ふと興味に駆られて、「ラジオライフ」なる雑誌
ク・ナウカの野外劇で、一生に何度もない
門外漢は、しばしば座禅を悟りに至るための手段と錯覚する

1995年

各民族の人口の変遷を時間軸に沿ってプロットすると
岩明均の『寄生獣』がついに大団円を迎えた
阪神大震災で建築関係の専門家を青ざめさせたのが
ジョージ・フォアマンが45歳でヘビー級チャンピオンのタイトルを
数年前からインスタレーション作家としての作間敏宏の活躍に
市川準監督の『東京兄妹』は、「心にしみる」という常套的な表現が
恐ろしい事件が起きた
かつて小劇場のアイドルと言われた美加理のパフォーマンスは
街行く人を見ると、皆どこか視線が定まっていない
地下鉄サリン事件は、単に日本の安全神話が覆されたのみならず
東京都知事選挙で青島幸男が当選した
連日マスコミを賑わせているオウム事件の報道ぶりを見ると
日本人の食文化に関して、洋風化により野菜の摂取量が減ったことが
オウム真理教に入信する若者はいかなるメンタリティの
「群盲象を撫でる」という言い回しがあるが、そこには
笙という楽器の底知れぬ魅力は、どこから来るのだろう
またまたパソコンゲームにはまってしまった
オウム真理教への適用が問題となっている破壊活動防止法に
テレビ東京で放映されているアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の
『Ghost in the Shell 攻殻機動隊』は、映像芸術の1つの到達点である

1994年

学問とは、きわめて特殊な情報処理行為である
古典的な科学哲学者の多くは、論理学にきわめて高い地位を与えている
『レイテ戦記』は、古今東西の戦争文学の中でも、最も優れた
自分の長男に「悪魔」と命名しようとして市役所に拒否された夫婦が
西ヨーロッパを中心に、動物の権利を主張する動きが
"Science" の最新号に面白い論文が掲載されている
俗流心理学の文献には、しばしば、さして根拠のない命題を
古典的な論理学は、しばしば2値論理という形式をとる
『シンドラーのリスト』は、“娯楽映画の大家”スピルバーグの
近頃、DHAなる物質がにわかに注目を浴びている
退職後は海外旅行などをして妻と二人で優雅に暮らそうと思いながら
昨年の大凶作のあおりで国産米が不足し、外国米の輸入を
『東京BABYLON』のラストは衝撃的だった
【笈田忍のリーベシオン報告】あたしは
ピンチョンの『重力の虹』のようなメガフィクションを前にして
【笈田忍のリーベシオン報告】この研究所でいちばん
最近しばしば思うことだが、どうも脳幹はトカゲ並の知能を
多くの日本人は桜好きという点で共通しているが
【笈田忍のリーベシオン報告】あたしたちが仕事を
青年団の舞台では、何も起こらない
人間の言語を他の高等動物が用いるシグナルから峻別する
日本商事が開発した皮膚病薬ソリブジンの死亡事故を巡る経緯は
素敵なTV番組を見た
人間の行動がどこまで遺伝子に支配されているかという問いに対しては
ウンベルト・エーコの『フーコーの振り子』は
ク・ナウカの『フェードル』は、宮城聡の方法論を実現した
時間軸が円環状になったとき何が起きるかという問題が
ミロラド・パヴィチの『ハザール事典』は、小説家の夢を実現した
八王子で野生のサルが田畑を荒らして困るというニュースが
NHK教育テレビについて
雨宮慶太監督の『ゼイラム2』は面白い
事実とは何か
精神分裂病は、脳神経科学者の躓きの石となる
人間の常識は、主にアソシエーションと呼ばれる心理操作に由来している
ダイヤルQ2の支払いを巡る訴訟に関して、最近では
科学者が、理論の対象となる自然現象についてのイメージを

1993年

日本人は、欧米人に比べて、死体の損壊を恐れる伝統がある
飴屋法水は、テクノロジーで現代を撃つ
後催眠がきわめて多彩な効果をもたらすことは、心理学などの文献に
ロバート・フラハティの偉大なドキュメンタリー映画
最近、イギリスでTVゲームを楽しんでいた子供が
ロバート・アルトマン監督の「ザ・プレイヤー」は
近年のAIDS患者の急増に伴って、未成年に対しても
科学の哲学を構築しようとするとき、最大の難関となるのが
内戦の続くボスニア・ヘルツェゴビナでは、数万人に上るイスラム女性が
サミュエル・ハーネマンが創始したホメオパシー治療は
情報通信の分野でマルチメディアの重要性が喧伝されているが
日本型資本主義の特色は、投資を行う主体が
既に多くの批評家によって絶賛されている維新派のステージを見た
NHKで放送された天才ザル・カンジの生態は
ヴィクトル・エリセ監督の『マルメロの陽光』は
全米を震撼させたロサンゼルス暴動が勃発してからほぼ1年が
黒澤明監督の新作『まあだだよ』は、芸術的評価を抜きに
かつて論理学は、哲学を支える基礎学問として絶大な信頼を
講談社から刊行されている「アフタヌーン」は奇妙なマンガ雑誌である
小説「ボマルツォ公の回想」は、最初にページを繙いてから
西洋文明を日本が受け入れて百数十年、とうに消化吸収して
政治家の汚職やテロリズムなど陰湿な事件が多い中で
茶道の極意は、些事に永遠を見いだすことにある
私は常に「科学哲学は可能か」という問いに頭を悩ませている
『許されざる者』は、イーストウッドが遂にこの境地に至ったかと
すみません、私はこれまで何度も見て見ぬ振りをするという罪を
IQ(知能指数)は、一般の人に誤解されやすい概念であり
おおたか静流の「有機的声浴体験」(CLUB QUATRO)は
先日の科学基礎論学会の懇親会で分子進化学を巡って
スピルバーグの新作『ジュラシック・パーク』は、抜群に面白い
「痛み」とは現象であり、物理的記述で代替できるものではない
長かった梅雨も終わり、夏バテの季節がやってきた
柳美里は、現代の作家には珍しく、詩的な文体の中で現実の社会問題を
日本新党の細川氏が首相に指名され、内閣を組織した
戦後日本が世界の文化に対してなし得た最大の貢献は
「ぬかか」=「ヌカカ科の蚊の総称」(「たほいや」より)
世の中には食通気取りの輩が結構多く、どこの店の何という料理が
ロフトアンドシアター公演『ヒロインは彼女の笑顔を消耗する』
日本が経済大国になるにつれて、ちまたに外国人の顔を見かける機会が
一部のワイドショーで五味彬撮影の写真集『YELLOWS』が
推理作家の若竹七海が面白い謎を提供している
エリツィン大統領が来日し、細川首相と会談する
合衆国下院は、SSC(超伝導超大型加速器)の建設を中止する
気功がどのような生理的メカニズムに依存しているかは
「象は鼻が長い」という文において、「象は」という句が
言語における概念規定は、プラグマティクスの領域に属する
誤植とは、校正のとき発見できず
エスカレータを利用するとき、歩いて上り下りする人のために
奇妙なことに、笑顔は万国共通である

1992年

昨年末から、思うところあって道元の『正法眼蔵』を
パソコン用シミュレーションゲーム『アトラス』をコンプリートした
批評家が映画を論じるときにしばしば讃辞として用いる「映画的」なる語は
月曜の未明、東京では震度5のかなり大きな地震が発生し、
サブリミナル効果を利用したCDが発売されて
親子の仲を親密なものと誤解する手合いが後を絶たないが
先日、在日アメリカ人が外国人向けの漢字辞典を刊行したという
墨田区で歩道橋の撤去を巡って警察と区が対立している
東京では霊園用の土地が払底し、よほどの大金を用意していなければ
各民族が使用している言語は、生活世界における諸要素の配置を
マッハの認識論哲学が相対性理論を建設するときに
宮田まゆみの笙リサイタルは感動的な3時間だった
「…彼が37歳で早世する直前に完成したこの作品は、
人間とはおかしなもので、自分の不幸を他人に吹聴せずには
先日、肥満を防ぐ切り札とも思える新薬コレステノンの開発が
私は、哲学関係の論文を執筆する際に、同時代の学者の業績を
関東鉄道の取手駅で、ブレーキの故障した列車が満員の乗客を
本格ミステリーの魅力は、合理的な解釈が不可能と思われる数々の謎が
近頃の若者は、ジュースの空き缶などを道端に投げ捨てて平気で
超能力がブームになって久しい
幼い頃より、私にとって最大の恐怖は発狂することだった
気体分子運動論を論じたボルツマンの第1論文を読むと
誰にでも笑いを与えてくれる上質なユーモアを提供するのは
教育テレビで再放送されている『少女コミックを描く』は
宮沢首相が靖国神社に参拝することを表明したという
本日の新聞に載った“City Road”誌休刊の記事ほど
黄色舞伎團2の『犬機械』は、、従来の演劇に関する固定観念を
TVや雑誌などで非常識ぶりや慎みのなさが揶揄され
東海大学医学部付属病院で起きた安楽死事件は
女優の太地喜和子さんが事故死した
似て非なるものに、愛書家と読書家がある
いまや、ゴジラは正月映画の顔になった感がある
弦楽四重奏という形式は、モーツァルトによって創始された後
女性同士の純粋な愛情を描いた『風たちの午後』以来
アメリカの新しい大統領がクリントンに決定した
「日本は本当に豊かなのか」という問いをしばしば耳にする
何が高級かという基準は時代によって大きく異なっている
「嘘には3種類ある。大きな嘘、小さな嘘、そして統計」
豊かな社会とは何だろうか

1991年

ウンベルト・エーコの『薔薇の名前』は
長い間緊張状態を続けてきたペルシャ湾岸で、遂に戦争が
寺山修司の遺志を受け継いだ形で国内外で上演が続けられてきた
ホフスタッターが『メタマジックゲーム』の中で提出した
このところTVのワイドショーを賑わしている話題に
近頃若い女性の間で、「前世占い」なるものが流行っている
セゾン美術館で開催されているフランク・ロイド・ライトの回顧展を
もはや現代日本人の美食家ぶりは、古代ローマ人になぞらえられるように
石油資源を巡るイラクとアメリカの利権争いが高じた末の湾岸戦争は
パルコが毎年開催している「期待される若手写真家」の展覧会は
人が見る夢の中に深層心理の属している多くの情報が隠されている
通常、原作のある映画作品の評価は、原作の評価と相容れない
日本では、ロベルト・ロッセリーニは戦争の現実を冷徹に
NHKで1年間にわたって放送してきた『ふしぎの海のナディア』が
先週は、ゴルバチョフ大統領の来日に伴って、日ソ間の交流を阻害する
最近は、日本でも多くの人が昼食後に歯を磨くように
ここのところ、貴花田の活躍が契機となって、また相撲人気が
きのう、ルイス・キャロル的な夢を見た
最近、有名写真家の手になる女優の写真集で、一部アンダーヘアが
青春五月党の『向日葵の柩』(作・柳美里)は、見る者を
ここ暫く、新聞は証券界のスキャンダルを連日のように
暑くなると夏バテに悩まされる人が多い
意外に思われるかもしれないが、東京は散策に向いた
少年王者館の舞台は、恰もこの世界全体を仏壇に押し込めた
現代建築には、いわゆるポスト・モダニズムの様式に則っている
浪漫伝の作品を見るのは今回で2度目だが、他の劇団にはない
ミヤギサトシのプロデュースによる『サロメ』は、演劇の新しい
新興宗教「幸福の科学」と雑誌フライデーを発行している講談社の間で
マスメディアを媒体とする芸能において、優れた笑いが失われつつある
目覚めとともに夢を忘れるのは、もしかしたら自己を守るための
一説によると、日本はスパイ天国だという
新宿梁山泊は、現在、日本で最も“熱い”劇団である
人生は100メートル走に似ている
本格ミステリが書きたい──しばらく前から、そんな気持ちが
先日の新聞記事によると、アメリカでは、馬刺用に日本に馬肉を
「切なさ」とはどういう感情だろう
12月9日は「障害者の日」に制定されている
平田オリザという演出家が独自の方法論を用いてきわめて優れた
哲学は果たして学問として成立し得るのか

1990年

芸術とは art ──すなわち技術の成果である
日本文化において最もアクティブなジャンルは何かと問われて
開発か自然保護かというように社会的に利害関係が
先日ラジオを聴いていたら、なぜ性器は醜悪なのかという疑問が
アンドレ・マルローは、知的な楽しみとして
岡本喜八は、戦後の日本監督の中では、職人芸的なヒット作メーカーに
女性の社会進出を考えるとき、家庭と社会を
エルマンノ・オルミ監督の『聖なる酔っぱらいの伝説』は
最近発売されたファミコン・ソフト「ドラゴン・クエストIV」は
NHK教育で特集された利休に関する新説には
セゾン美術館で開催されている「安井賞展」を見て
先週3回連続で放映されたNHKスペシャル『痴呆症』は
ETV8の枠内でシリーズとして放映されてきた
この4月から文部省の学習指導要領が改訂されて
昨年、人々の心胆を寒からしめた埼玉の幼女連続殺人事件の
先週末、オールナイトで押井守監督の劇場用作品5本を
こんにち、経済的な発展を遂げる上で、イノベーションは
レコード業界の発表によると、今後5年を目処として
「平家なり、太平記には月も見ず」とは其角の句だが
最近頻発している“異常”犯罪に関するマスコミの報道姿勢について
先週、日本人の実業家(斎藤氏)がサザビーズのオークションで
最近、世界各国から優秀な高校生を集めて得点を競う
新宿梁山泊による『人魚伝説』は、パワフルな演出と息を飲む表現美に
こんにちの日本におけるTV界の実状と問題点
最近、日本の新作ミステリを
人間の婚姻形態は、生物学的な事情によってのみ成立して
マーラーの交響曲第9番第1楽章について
月蝕歌劇団による『邪宗門』は、寺山修司の
現在、西武系の美術館で“東京”をテーマに
アドルノは『文化産業──大衆欺瞞としての啓蒙』という論文の中で
ホリヒロシによる人形舞は、妖しく美しく心に残る体験だった
日本が西洋に対して門戸を開き、新たな文物の導入を図ってから
中原俊監督の『櫻の園』は、近年の日本映画の中でも出色の作品であり
西洋美術館で開催されているW.ブレイク展は
鈴木浩による“Photosphere”展(インフォミューズ)は、この作家が
最近の若い人の間では、潔癖症候群と呼ばれる一種の神経症が
ここ数日の間、世は“クリスマス狂想曲”のさなかにある

1989年

人間の胎児を使用する実験の是非について
短歌の可能性について
人類に共通の“母語”はあるか
人類の未来を遠望するとき、その発展の可能性が
自動車を運転しているときのドライバーの意識において
現在、東京は、戦後何度目かの建設ラッシュである
戦後漫画界のスーパースター・手塚治虫氏が逝った
数年前から、世界的に反捕鯨の動きが広まっている
NHK教育ETV8の枠で、『アジアの伝承医学』と題して
麻薬の蔓延が、大きな社会問題になっている
神経症の原因としての条件付けが、どのようにして成立するか
今年4月に導入された「消費税」なる新税に対しては
現代美術の潮流を見渡すと、いわゆる伝統的絵画が
最近、NHKで報じられて驚かされたのだが、
人間にとって知り得る真理の外延というものがあるだろうか
日本における民衆の生活意識は、大きく「ハレ」と「ケ」に
一部の“文化人”は、日本語が論理的でないという主張を
かつて、「歴史は科学か」という論争が
昨日、『死刑囚の再出発〜島田事件のその後〜』
宮崎駿の『魔女の宅急便』は、まるで石清水のような秀作である
毎年この時期になると、NHK広島は、原爆関連の優れた番組を
埼玉の連続幼女殺害事件は、宮崎勤の自供によって
人間の性欲を解発する機構について考察したい
日動画廊で開催されている『現代の裸婦展』では
最近、某予備校の講師が、研究社発行の中級英和辞典に
現代は、エレクトロニクスによる第3次産業革命の時代だといわれる
12月9日は「障害者の日」ということで、NHKで


©Nobuo YOSHIDA