★★ Q&A・2005 ★★
2005年に回答した質問
コペンハーゲン解釈について調べていて素人考えで疑問に思ったことがあるので質問します。
- コペンハーゲン解釈では、粒子は波動関数の示す場所に同時に存在するとする説明をよく見掛けますが、正しいでしょうか? 違っているとすると、原子核の周りを回る電子が落ち込まないことをコペンハーゲン解釈で説明出来るのでしょうか? 同様に、エヴェレット解釈では原子核を回る電子はどうなるのでしょうか?
- 粒子と波の二重性について、粒子と波は同じ座標に存在しないといけないのでしょうか? 波は波動関数が示す広がりを持つが粒子は一点に存在すると考えれば波動関数の収縮は必要なく、常に粒子と波の性質が同時に観測されると思いますが、それは間違っているのでしょうか? たとえば、二重スリットの実験では単に粒子としても波としても矛盾しない結果が出ただけとは考えられないのでしょうか? 波としては波動関数で表されるが、粒子としてはスリット通過後の初期方向が一様でなく軌道も直線でないと考えれば、知ることはできなくても軌道は確定したものとして辻褄が合わせられそうな気がしますが、どうでしょうか? Wheelerの選択遅延実験も、粒子としても波しても矛盾しない結果が出るだけと考えれば、未来が過去を決定したとする矛盾はなくなると思いますが、どうでしょうか?
【現代物理】
©Nobuo YOSHIDA