★★ Q&A・2006 ★★

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質問  環境問題・平和問題の1つとして、劣化ウランによる汚染で健康被害が発生しているとの指摘があります。調べてみると、被害を指摘している立場の人の主張には、情緒・感情的な発言が多く、地道な調査で統計的に有意性が認められるとのデータは少なく説得力に乏しいと思われます。また、この見方に反対する主張には、それなりの説得力はありますが、研究資金等で産業界からひもがついているようにも思われます。利害関係のない第3者による、冷静で検証可能な形での調査は存在しないのでしょうか。私自身の考えとしては、U238の半減期を考えると深刻な健康被害が発生するほどの生体への影響は考えにくい気がします。重金属中毒との複合被害との指摘もありますが、可能性の指摘でしかないようです。いろいろな考え方があると思いますが、この問題をどのような枠で考えたらいいのでしょうか。【環境問題】
質問  遺伝子治療を実施したとか、実施する計画があるとかの報道は、少し前には頻繁にありましたが、成功したという報道は寡聞にして私は知りません。実際のところ、遺伝子治療は治療技術として確立されたのでしょうか、見捨てられたのでしょうか。【技術論】
質問  こんな記事を見ました。「韓半島上空の高いところで核爆発が起きれば、電磁波の嵐も起き、すべてのコンピューターを破壊する。それは韓国の軍事兵器を鉄クズにするだけでなく、現在金融機関にある、あらゆる預金や取引記録を「ゼロ」にすることを意味する」 そんなに強い電磁波の嵐って起こりますか?【古典物理】
質問  2003年5月、東大・国立天文台を中心とする研究グループが、すばる望遠鏡で遠方銀河で一度に18個の超新星を発見した、というニュースがありました。それも30分角の狭視野内に、です。これらの超新星は、40〜70億光年の距離にあると推定されるとのことでした。そこで疑問です。狭視野内に多数の超新星が“同時に”観測されたということは、多数の超新星が少なくとも「地球から見て」“同時に”爆発した、ということになります。ところが、これらの超新星群は40〜70億光年の距離にある、ということなので、実際に爆発した時期は、時間的に40億年前から70億年前に広がっていることになります。これが「地球から見て」“たまたま同時に”爆発したように見える、ということがあり得るのでしょうか。それが18個も“同時に”です。【現代科学】
質問 「かぶると姿が見えなくなる“透明マント”の実現につながるような素材の開発と実験に成功したと、米デューク大など米英の研究チームが米科学誌サイエンスに発表した」という記事を読んだのですが、どのような原理が用いられているのでしょうか?【技術論】
質問 πの値をコンピュータに求めさせるロジックを教えていただけないでしょうか。【その他】
質問 私は、“局所的な隠れた変数”はアスペの実験によって否定されたが、“非局所的な隠れた変数”の存在は、まだ実験による否定がなされていないと思っています。そこで質問ですが、もし“非局所的な隠れた変数”を測定結果そのものと同一であると仮定し、その仮定を成立させるために、宇宙全体の物質過程が、宇宙開闢かそれ以前に、量子論のレベルで既に決定していたとしたと考えると、遅延選択実験や光速度不変性等の現象が理解可能になるのではないでしょうか?【現代物理】
質問 決定論に関する論文の中で、シマウマの恐怖の準備についての話がありました。これと関連して、猿や人間などのヘビに対する恐怖についてはどうお考えでしょうか? 私は基本的機構は似ていると思うのですが、ある心理学の実験で、親が恐れる恐怖対象をヘビではなく花にすると、子供が単純には花恐怖を形成しづらいそうです。恐怖学習の先天性に関する考えをお聞かせいただけないでしょうか。【その他】
質問 相対論関連の本を読むと、「観測や実験から光速度一定が証明されている」とよく引用されていますが、その観測や実験の詳細な説明がされているものがないように思われます。例えば、二重星の観測結果とは具体的にどういう内容でしょうか? 【現代物理】
質問 リチャード・ドーキンスが「利己的な遺伝子」発表して以降、細胞はDNAの入れ物という考えたが支持を得ているようです。かって細胞外生物であったミトコンドリアを動物性細胞が細胞内に取り入れ、共生を始めたように、DNAが自分を複製するために細胞を作り出したのではなく、細胞が自分自身を正確にコピーするためにDNAを記録装置として選んだ、という考え方には無理があるでしょうか? 鶏が先か卵が先かという論争があります(いうまでもなく卵が先)が、それと同じように、DNAが先か細胞が先かという問題は定立できないでしょうか?【その他】
質問 最近見た記事で、「小型放電型中性子源による即発ガンマ線分析地雷探知システムの開発」という技術が紹介されていました。「超小型放電型核融合中性子源」を使っているそうです。「慣性静電閉じこめ」という現象を利用しているそうですが、これは、過去に騒がれた結果、否定された「常温核融合」とは何が違うのでしょうか?【現代物理】
質問 宇宙の膨張について二つ教えてください。まず、宇宙の膨張は空間の中を銀河が互いに離散しているのではなくて、銀河を含む時空そのものが膨張しているのだと説明されています。そこでわからないのは、時空内の物質は一緒に膨張しているのですか? 例えば、銀河や恒星の大きさが拡大するとか、その他の物質内の原子間距離が変わるとかしているのですか? 次に、ハッブルの相関を過去に遡ってビッグバン理論が生まれたと言われていますが、その収束点は、結局地球上の観測点になってしまうような気がします。これは宇宙には特別な場所は存在しないという宇宙原理に反しないのでしょうか?【現代物理】
質問 1+1 は 2 にならないことがあると学校で聞きました。なぜ 2 にならないのでしょうか? また身近なもので 2 にならないのはありますか?【その他】
質問 富士の樹海にあるような、磁石を狂わせるような残留磁気を帯びた溶岩の磁力はどの程度強いのでしょう? 自然にある磁気は地磁気しか考えられないので、それより強いとは考えにくいのですが。【古典物理】
質問 1本鎖のDNAとDNA(またはRNA)がハイブリタイゼーションを起こす現象や、制限酵素が特定の塩基対の連なりのみに作用する現象は、さながら自らが、自分と相手とのビット毎の論理積(等)をしているように思えます。実際、DNAコンピュータというものもあるようですし、生体高分子そのものには、論理回路や結果を格納するアキュムレータ等が備わっていて、それらを自発的に駆動させ行動を決定していると考えていいのでしょうか。(それとも量子的(?)な重ね合わせ演算なのでしょうか。)【その他】
質問 「ヒトES細胞が臓器の移植医療に有効です」といったニュースを見聞するたびに、心臓や肝臓がシャーレの中でできるとは思えず、疑念が湧くのですが、いかがでしょうか。【技術論】
質問 地上で行われている核融合反応では10億度を超える高温が必要とされるのに対し、太陽などの恒星では1000万度程度の低温で核融合が起きるのはなぜですか?【現代物理】
質問 『この世界についての仮説・概要』にある「ピークの構造における複雑さの度合いが充分に高くなった“亜世界”が主観的世界である」という仮説のもと、客観的世界と主観的世界を同一の物理的世界の異なるアスペクトとして解釈する試みについて、質問があります。高次元量子系のピークあるいはピークを作り出す前の全状態数の中に、主観を表現しうる次元がすでに含まれているとお考えでしょうか? この議論には、主観を扱うための新たな次元を導入する必要性は示されていないように思われました。とすれば、主観的世界におけるリアルは、客観的世界のプロセスの産物ということになります。客観的世界の次元数がきわめて大きなものであることが、主観のリアルを扱えることとどうして結びつくのか、教えてくださればと思います。チャーマーズの分類するところの“難しい問題”を議論されているのでしょうか? それとも“易しい問題”しか議論しない立場なのでしょうか?【その他】
質問 われわれは、逆さまになった世界を見ることができません。デジカメを上下逆さにして撮影すると、文字通り逆さまの世界が写ります。しかし、天橋立の股覗きのように頭を下にしても、外部世界は物理的に不動に見えます。これは、外部世界が不動で、その中でわれわれの方が動いていることを実感させるために、われわれに備わったシステムだと考えますが、あまりにも当たり前すぎて客観的に分析することが出来ません。【その他】
質問 遺伝子組み換え作物の自然環境的影響についてご教示下さい。この作物の大規模栽培により、まず昆虫における環境適合遺伝子に作用し、食物連鎖による圧力を通じ高位の生物ないし環境全般に多様性の減少を及ぼす結果、ひいては人間も含めたこの世界の無味乾燥化を助長するのではと危惧しています。しかし、これらの作物による環境影響が科学的にどの程度に見積もられるのかわかりません。【環境問題】
質問 人間は、夢をよく見ているとされるレム睡眠時に記憶を整理しているということを聞きますが、その脳科学的な根拠は何があるのでしょうか? 直感的には、あのような奇想天外なストーリーを見ている間に記憶を『整理』しているというのは、何かおかしいと思ったりしています。【その他】
質問 クローン羊のドリーは、生まれたときに何歳だったのですか?【技術論】
質問 海の水はなぜ塩辛いのか? または、なぜ塩辛くないのか?−−についてお教え願いたいのですが。前の質問では海水の塩分濃縮作用を問題にしており、後者ではその速度を問題にしています。海水は塩の水溶液ですが、塩はナトリウムと塩素の化合物であり、水も酸素と水素の化合物です。したがって、ナトリウム・塩素・酸素・水素という元素の履歴を明らかにすれば、答えになると思います。また、海水は初期の淡水から現在の3.5%程度の塩分濃度になるまで塩分を濃縮してきたわけですが、今も海に流れ込んでいる塩分でこれ以上に塩辛くならないのかという疑問も湧いてきます。【その他】
質問 E.ドレクスラーのアセンブラは、極小のアームを備えていて原子を1個1個拾い集めることができるので、これを所謂「マクスウェルの悪魔」として働かせることもできるのではないでしょうか?【その他】
質問 光の届かない洞窟などに住む生物は目が退化していますが、不思議でしかたがありません。最初は目が正常な方と突然変異で目が異常な方と2種生存したと考えられますが、そのまま2種生息し続けた方が自然です。しかし、現実は目が退化(突然変異?)した方しかいません。これは親の生活環境が遺伝子に影響を及ぼしたのですか? それとも、突然変異した物が生き残り自然にそうなったのでしょうか?【その他】
質問 量子コンピュータでないと解けないほど演算回数が多い問題には、どのようなものがあるのでしょうか?【その他】
質問 『環境ホルモン』と目されている物質は、私の知る限り、すべて女性ホルモン様作用を示すといわれていますが、なぜ男性ホルモン様作用を示すものは無いのでしょうか? 生化学的な理由があればご教授ください。【環境問題】
質問 核融合炉は危険ですか。常温核融合ならともかく、プラズマを閉じ込める方式である限り、放射能の強い三重水素が発生して、大気や地下水を介して人体に入り、大変危険なのではないでしょうか。細胞内で放射線を発し続け、水に溶けず吸っても肺に滞留するだけのプルトニウム以上の危険度では。三重水素と酸素が結び付いた三重水素水(重水というのにならって、三重水と呼びます)は化学的には水と同じでしょうから細胞内へ、そして染色体に入り、遺伝子を損傷し続けるのでは。また、アイソトープとはいえ、水素と三重水素は3倍も質量数が違い、水18と三重水20で移動度も違えば体の中での作用も違うでしょうから、何らかの悪さをするのでは。例えば、水から水素イオンをとって伝達するチトクローム系の酵素反応がおかしくなりませんか? もちろん中性子が炉の外装のステンレスを叩いて出来る放射性廃棄物の問題もあります。高温増殖炉の二の舞いとなる予感がします。【環境問題】
質問 周波数がほぼ同じ音波を干渉させると、うなりが生じます。光にも同じ現象が起きるのでしょうか? 光の「うなり」は周波数の低い電磁波になってしまうのでしょうか?【古典物理】
質問 環境中の電磁波の影響が大きく問題視されています。プラズマテレビや携帯電話、電磁調理器など、われわれの周りには電磁波を放出する製品があふれています。そこで、電磁波のシールド性ということがクローズアップされるのですが、実際のところシールド性の良い物質とはどのようなものなのでしょうか? また理論的には「シェルクノフの式」によってシールド性が記述されるということですが、このシェルクノフの式について教えて下さい。【古典物理】
質問 量子コンピュータは、どの程度実現されているのでしょうか? 【現代物理】
質問 最近、オーディオの分野で、ノイズの波動を逆位相の波動で打ち消す(振幅をゼロにする)という技術が話題になっていますが、波動のエネルギーは振幅の2乗に比例するはずなので、エネルギー保存の法則が成り立たないような気がします。元の波動および逆位相の波動のエネルギーは、どこへいってしまうのでしょうか。【古典物理】
質問 群れをなして飛ぶ渡り鳥は、V字形の特徴的な編隊を作って飛びます。そこで、次のようなレポートを作成しました。
 大型の鳥が飛ぶと翼の先端から後方に渦状の乱気流が発生する。その乱気流の斜め後方には上向きの気流があるため、後ろを飛ぶ鳥は上向きの気流に乗ると、エネルギーの消耗が少なくてすむ。このため、V字型や斜め一列に繋がった編隊飛行をする。
 先端を飛ぶ鳥はエネルギーの消耗が大きく疲れるため、ときどき後方の鳥と交代する。つまり、先端を飛ぶ鳥はリーダーではない。
 このような、群れでフォーメーションを作り、能率良く行動する動物は他にもたくさんいる…(後略)
 このレポートを教官に見せると、まだまだ詳しく書けると言われましたが、なかなかこれ以上進みません。【古典物理】
質問 「放射性物質が体に悪影響を及ぼす」という認識が生まれたのはいつ頃かご存知ありませんか。「キュリー夫人にその認識はなかった」と書いてあるページを見かけたこともありますし、フェルミの有名なバケツの実験でもその認識があったとは感じられません。ノルマンディー上陸作戦に参加した連合軍の兵士には、急性の放射能による症状が見られた場合はすぐに報告するようにと達しがあったようですが。【環境問題】
質問 エネルギー保存則について、3つ質問します。
  1. エネルギー保存則は人間が便宜上定めたものにすぎないと思いますが、定着していく過程を教えてください。
  2. 不確定性原理はエネルギー保存則をやぶると考えていいんでしょうか? トンネル効果の説明に使われているようですが、原子レベルでどういったことが起こっているんでしょうか?
  3. 宇宙論でもエネルギー保存則が絶対であるかのように論じているのを見かけますが、未知なる領域に対しても成立している保証はないと思います。成立していると考えられる根拠はあるんでしょうか?
【古典物理】
質問 「ラプラスの悪魔」という決定論は、今どういう評価をされているのでしょうか。もう古い考えとなっているのでしょうか。スパコンを用いた地球シミュレータは、このラプラスの悪魔であるように思いますが、いかがでしょうか。【古典物理】
質問 ひもは、何故切れるのですか? 引っ張っても切れないものは、出来ないのですか?【その他】
質問 現在の学説では、太陽と地球は同じ星間物質から生まれたということですが、太陽の内部構造を説明した図を見る限り、水素、ヘリウムなど核融合に必要なもの(及びその結果生成されたもの)のみが説明されていて、ケイ素など地球型惑星を構成している物質の描かれたものがありません。比重の重たい物体は、回転の中心に集中するので、比重の高い物質がもっと太陽にあってもおかしくないと思います。太陽系生成時にあったと思われる水素、ヘリウム以外の物質はどこへ行ってしまったのでしょうか?【現代物理】
質問 冷たい風は、分子運動論で説明するとどうなるのでしょうか? 暑い、寒い、の皮膚感覚は、皮膚に衝突する気体分子の運動エネルギーの大小の違いと習った覚えがあります。強く吹く冷たい風は、気体分子の振動(ランダム方向の運動)は小さく、集団として一様な方向に運動している場合と考えていいのでしょうか? 強く吹く冷たい風が皮膚に当たった場合、暑いと感じてもいい気がします。【その他】
質問 アメリカで始まった金融工学の流れは、Econophysics(経済物理学)という新たな学問領域を形成するに至っているそうです。経済物理学とは、複雑系、臨界現象などの概念や統計物理学の考えと手法を用いて経済現象を分析しようという試みだそうですが、市場の予測や意思決定に利用することに終始しているように見え、個人的には全く期待していません。しいて申し上げるならば、戦争がなくなり福祉と平和が理想的に実現されるためには、法・制度や経済現象はかくあるべきというような指南を強く打ち出す体系が、物理や数学あるいは工学的基礎に基づいてつくることができるならば素晴らしいことでしょうし、そのようなものにお目にかかりたいものと願うのですが。 理想的な社会のあり方とそこへの移行のし方を何がしかの数式の類で表現することはできないものでしょうか?【その他】
質問 最近、検証して頂きたいなと気になっている本があります。それは、『環境にやさしい生活をするために「リサイクル」してはいけない』(武田 邦彦著、青春出版社)という本です。出版されるや、リサイクルに関心がある人などの間で物議を醸している模様です。大まかな論旨は、「銅や鉄、アルミといった金属類のリサイクルと異なり、紙やペットボトルのリサイクルは、コストが高くつき、かえって石油などの天然資源を浪費してしまう「無用なリサイクル」であり、最終的に地球環境に悪影響を与えてしまう」といった感じです。確かに、コストがかかるということは、人や資源を多く使用しているということであり、全ての場合には当てはまらないだろうが、私には割合にもっともらしく思えましたが、どうなのでしょうか?【環境問題】

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©Nobuo YOSHIDA