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第1章.化学物質の使用



この章の内容は、

化学物質§1.PCB
化学物質§2.フロン
化学物質§4.プラスチック

と重複するので省略します。



【第1章の参考文献】
環境問題を扱った著書は数多いが、全体的な視座を持ったものとして次の4冊を挙げる。
最後に挙げた講座は、環境問題を論じるに当たって歴史的な見方を提供してくれる。有害物質のリスクアセスメントについては、
が詳しい。PCBによる被害を解説したものとしては、 が専門的知識のない人にも読みやすい。
フロンとオゾンホール、環境ホルモンなどについては、専門的な解説書も多いが、ここでは、比較的平易なものを揚げておく。
《考えてみよう》
 高度産業化の過程で直面する諸々の困難を克服するために、技術者は科学を利用してさまざまな対応策を考案してきた。特に、安全性や耐久性を高めるには、化学的に安定な素材を開発して従来品と置き換えていくことが最善の方法とされ、PCBやフロン、アスベストなどが使われるようになった。しかし、近年、こうした「化学的な安定性」が、逆に環境や生体に対してはマイナスに作用することが判明してきている。新素材を開発する技術者たちは、何を見落としていたのか。有用性と危険性についての評価はどうあるべきか。


©Nobuo YOSHIDA