バイオテクノロジー

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概要

 現代の科学・技術は、人間や動植物をも操作の対象とし、場合によっては遺伝子レベルから改変することを可能にした。この結果、製品開発や医療の現場では、古典的な倫理観にそぐわない行為が平然と行われるという実態がある。この章では、技術優先の発想で生命を扱うことの諸問題を論じ、生命倫理(bioethics)あるいは医の倫理(medical ethics)の必要性を主張する。
  1. はじめに
  2. クローン技術(ドリーの衝撃、畜産業・医療への応用)
  3. 遺伝子組換作物(アメリカの農業戦略、安全性への懸念)
  4. 動物の遺伝子操作(動物工場、動物からの臓器移植)
  5. ヒトゲノム解読と遺伝子診断(ヒトゲノム計画、遺伝子差別)
  6. 人体改造時代の幕開け(遺伝子治療、ES細胞の利用)


©Nobuo YOSHIDA