こんにち日本は、IT(情報技術)革命の掛け声の下にコンピュータを中核とするネットワーク社会へ着々と変貌を遂げつつあり、一般家庭にもパソコンや携帯電話のようなデジタル端末が急速に普及してきた。しかし、その一方で、ネット詐欺や個人情報の流出といった新しいタイプのトラブルが急増し、今後、大きな問題に発展することが懸念されている。また、IT機器の仕組みが複雑になればなるほど、ソフトウェアのバグやコンピュータ・ウィルスの侵入により、情報処理システムが誤作動したりダウンしたりする危険性が大きくなる。脆弱なITに依存する現代社会の危機を、いくつかの観点から考察する。
- デジタル社会の到来(電子商取引、電子政府、ネットサービス)
- ネットワーク犯罪(ネット詐欺、著作権侵害)
- ネット上の悪意(電子メールトラブル、名誉毀損)
- IT社会の脆弱さ(ウィルス犯罪とサイバーテロ)
- 反抗するコンピュータ(バグに起因するトラブル、中華航空機事故)
- IT革命の今後(産業界の構造変動、デジタルデバイド)