科学と技術の諸相2024/06/07 更新
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★★新著刊行のお知らせ★★

 このたび、ページ制作者(吉田)の新著が刊行されました。
この世界に「時間」が存在するのはなぜか
『この世界に「時間」が存在するのはなぜか』
  (→Amazonの該当ページへ
吉 田 伸 夫 著
SB新書
発売日 : 2024/6/7
【出版社からの内容紹介】
Q.「時間」とは何か? 人類史上最大の謎を解き明かす!
「時間って何?」「時間はなぜ存在するの?」
そう誰かから聞かれたと仮定しましょう。果たしてあなたは正しく答えられるでしょうか?
おそらく多くの方が答えに窮し、「たしかにそれってなんでだろう…?」と、時間や宇宙へのロマンがかき立てられるのではないでしょうか。

現代を生きる私たちは、正確に時を刻む時計に囲まれて暮らしています。
人間の生活に欠かせない「時間」とは、いったい何なのか?
また、「時間」が存在し、流れているように感じるのなぜか?

本書では、「時間」の本当の姿や素朴な謎について、有名なSF作品などを取り上げつつ、わかりやすく解説しています。
本書を読めば、「『時間』とは何か?」という問いに対して、あなたなりの答えが見つかるはずです。

《本書で取り上げた人気エンタメコンテンツはこちら!》
★映画『インターステラー』のワームホール
★テレビドラマ『スタートレック』のワープドライブ
★テッド・チャン「息吹」は人類に向けた黙示録
★筒井康隆「時をかける少女」の時間跳躍スキル
★ゲーム『Steins;Gate』の歴史改変チャレンジ
★テレビアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』の無限タイムループ
書籍内では、これら以外にも多数の作品を取り上げています。
ぜひ本文もご覧ください。

【目次】
はじめに 何もない場所に時間は流れる?
第1章 時間はどこにあるのか
第2章 「流れる時間」という錯覚の起源
第3章 循環する時間、分岐する時間
第4章 いきものの時間、人間の時間
第5章 時間の終わり


(→他の著書の紹介

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★★Q & A★★

質問 「電子(量子)は波であり、条件によって粒子のように振る舞う」という先生の主張が大変腑に落ちたのですが、今まで私が読んできた本と比較して、疑問が湧きました。
物理学者の方が書いた本に「電子は波であり粒子でもあり、量子論は不可思議なものだ」という記述があったと記憶しているのですが、なぜそのようなことを書いたのでしょうか?
  1. 一般向けに面白おかしく書いたのでしょうか?
  2. 場の量子論についてあまり知らないからでしょうか?
  3. 吉田先生の「電子は波であり、条件によって粒子のように振る舞う」という主張もまだ一つの主張であって、定説として認識されていないからでしょうか?
  4. その他の理由が考えられるのでしょうか?
【現代物理】

★★吉田の近況★★


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★★気になるニュース★★

OpenAIのアルトマンCEO、解任から復帰へ(23/12/03)

 chatGPTを開発した米OpenAI社の取締役会は、11月17日にCEOサム・アルトマンを事実上解任、この発表を受けて、OpenAIに数十億ドルを投資してきたMicrosoft社はアルトマンを引き抜き先進的AIの開発に当たらせるとした。一方、解任に反対したOpenAI従業員の9割が、アルトマンをCEOに復帰させなければ退職してMicrosoftに合流するという文書に署名、すったもんだの末、21日には急転直下アルトマンのOpenAI復帰が決まった。

【補記】背景がわかりにくい今回の騒動は、理想と現実の争いと考えると筋が通る(と筆者は考える)。ただし、一般的な企業と異なり、取締役会が理想主義的だった。
 OpenAIは、もともと汎用AIの非営利研究機関として2015年に設立された。その数年前に、Googleが深層学習の手法でAIの性能を大幅に向上させたことで、特定の営利企業がAIを独占する懸念が高まっていたが、これに反発したイーロン・マスクを中心にアルトマンや(GoogleのAI研究者だった)サツキバーらが集結、AIの危険性も含めて外部に開かれたオープンな研究を行うことを目的に掲げた。
 しかし、理想だけでは話が進まない。AI研究には莫大な資金が必要となるため、非営利機関であるOpenAIの下に営利機関のOpenAI Global を接続するという、変則的な組織構造を編み出した。Globalで投資家から資金を調達、製品を開発して利益を上げるものの、投資家への還元には枠をはめ、枠を超えた部分で非営利の研究を続けるという、いかにも綱渡り的な活動である。CEOのアルトマンは、その中でどうも営利追求の方向にのめり込みすぎたようだ。Globalの大株主となったMicrosoftの援助を積極的に受け入れ、結果的にAI技術の寡占化を推し進めている。
 OpenAI従業員の大半がアルトマンに味方したのも、頷ける。Microsoftが持つリソースを利用できれば、研究がはかどることは間違いない。ふつうの技術者は、理想を掲げて研究開発を停滞させるよりも、まずは実際に手を動かして何ができるかを調べるべきだという立場だろう。
 しかし、OpenAIが営利追求に突き進むと、AIの持つ潜在的な危険性(AIの仕組みを理解しない一般人が、知ったかぶりAIの吐き出したフェイクニュースを真に受けるなど)が重大な帰結をもたらしかねない。今回の騒動が社会的に見て好ましい推移をたどるのか、もう少し注目する必要がある。
(→過去の「気になるニュース」

【告知】Q&Aコーナーで利用してきたメールデコードのCGIが使えなくなったため、当ホームページ内部から質問を受け付けられなくなりました。代わりにQ&Aの一部を掲載するブログを開設し、そのコメント機能を介して質問できるようにしました。以下のリンクからブログにアクセスしてください。
 なお、ブログの仕様により、トップページからはコメントできないので、個々の質問/回答のページでのコメントとして質問をお送りください。すぐに表示はせず、いったん吉田が質問を受け取り回答を作成してから、新たな質問/回答として掲載します(様子を見て、方式を変更するかもしれません)。
 また、「気になるニュース」を独立させたブログも開設しました。内容は、当ホームページと同じです。
ブログ「科学と技術の諸相 −Q&A−」
ブログ「科学と技術の諸相 −気になるニュース−」
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この世界についての仮説
(同じ著者による独立したページ)

©Nobuo YOSHIDA